2011/12/05

「36コマ1本勝負 FINAL」終了しました。

「36コマ1本勝負 FINAL」が終了しました。多くの皆様に見に来ていただくことができました。

ご来場いただい皆様ありがとうございました。
参加された皆様お疲れさまでした。

特に、今回は平日の在廊ができず、在廊を担当していただいた方々には感謝いたします。


墨田の今昔

「墨田の今昔」と名付けた今回の作品は、東京スカイツリーができ急速に街の様子が変わりつつある下町がテーマです。

来年には墨田区の観光の目玉になりそうな東京スカイツリーが開業します。その一方で観光化されていない地元の祭り、おそらく昔は「"村"まつり」であったと思われる祭りが今も続けられています。

東京スカイツリーを大きくパノラマで撮影したものを1点、地元の神社の氏子たちによる祭りを宮神輿(神社神輿)に注目して撮影したものを1点、計2点の組み合わせで展示しました。

ビュープリントは1枚1枚が小さいので、展示としてはインパクトに欠けます。そこで1点はパノラマで大きく、 1点は36枚という数にどう意味を持たせるのかという点に着目して作成しました。

東京スカイツリーは狙い通り注目を集めることが出来ました。並べて1枚の絵を作っているところが注目されましたが、実際にはこの晴天にこだわったために撮影するタイミングに苦労しました。まず、200mmの画角で横4列縦9段でスカイツリーがほぼ全体に写る場所を探しました。次に、太陽の位置、だいたい午後1時~3時の間に撮影します。ここからだと午前中は半逆光、3時以降だと背後の建物の影が下の方から伸びてきます。最後になるべく雲の少ない空を狙いました。雲があるとパノラマを撮影している間に雲が動くので絵のつながっている感じが損なわれます。
場所、時間、天候のそろう機会はほとんどありませんでした。さらに撮影後ビュープリントが出来上がり結果の確認ができるまで1週間程かかります。 結局3本撮影しました。1本は露出に失敗、1本は位置がずれました。
気が付くと9月10月の休日はほとんどこの撮影に費やしていました。最初に失敗した後、1ヶ月程天候に恵まれず再撮影ができなかったときは、あきらめようかとも思いました。

宮神輿、これは下町に住むようになって、秋になるとあちこちで地味に神輿が街を進んで行く様子を見かけるのですが何なのかわかりませんでした。最近になり地元の人にどのような祭りなのか聞く機会があり、地元の神社の神輿があること、それを町会ごとに担いで次々と神社の管轄地域を回っていくことなどを知りました。その中でも担ぎ渡しという伝統を守り続けているという点に興味を覚えました。
展示は6枚ごとに小さなテーマを決め、6セットの流れを作ろうと決めて撮影にのぞみました。
撮影は、本当に1発勝負です。取り直すことはできません。1時間半ほどですが、緊張する撮影となりました。

来年の初めには神戸での展示を行おうという話が盛り上がっています。わたしもぜひ参加したいと思っています。

さて、FINALと銘うって行われた36コマ1本勝負でしたが、来年はあるのでしょうか?
ビュープリントのサービスが続いていれば再び行うと思います。今度は FINAL2? まるで閉店商法のようなグループ展になりそうです。

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