2012/12/19

西口写真展・中判の巻、終了しました。

「西口写真展・中判の巻」終了いたしました。
ご来場くださった皆様ありがとうございました。
合わせて運営された西口写真展事務局の皆様、参加されたスタッフの皆様お疲れさまでした。

前半/後半に分かれての2週間にわたる展示となりました。わたしは後半の展示でした。ちょうど仕事の忙しい時期と重なりあまり会場に足を運べなかったことが心残りです。わずかな時間ですが、会場で説明などさせていただくことができ楽しく過ごすことができました。

ご来場くださったお客様も多く、楽しんでいただけたようで良かったです。
ありがとうございました。


降る星空
FUJICA GW690
EBC FUJINON 90mm F3.5
FUJICHROME PROVIA 100F
「本当の長時間露光をしてみたい」

フィルムカメラを使うようになり機械式カメラを使うことが多くなるにしたがってそんな思いを持つようになりました。

デジタル一眼レフで長時間露光を行うのはリスクがあります。撮影中にバッテリーが切れればメモリカード内のデータを壊す可能性があります。撮像素子も長時間連続で使用することで発熱等の問題を起こします。それに伴うノイズリダクションも厄介です。


この撮影では30分を越える露出を行っています。これを撮影することでいろいろと気が付いたことがあります。夜空の暗さの変化に気が付くこともできました。月が沈んでから徐々に空の暗さが増していくこともわかりました。

30分の露光を行うためには本当に暗い空を探す必要があります。まず、街灯りが空に広がるような場所を避けます。日の入り後2時間、日の出前2時間、月の明るい月齢6日~23日の間は月の出前1時間、月の入り後1時間ほどはわずかに空に明るさが残っているため避けます。他の月齢の日も月の出ている時間帯は避けます。また、雲があっても空に白さが残るため避けます。

したがって実際に撮影ができる時間帯はかなり限られることになります。この日は午前3時前に半月を少し過ぎた月が沈み、日の出は午前7時、つまり3時半過ぎから5時までが撮影可能な時間帯と考えました。40分程の露光時間を考えていたので撮影できるのは2回でした。

また機会があれば、撮影に挑戦してみたいと思います



移りゆく空色
PENTAX 645N
SMC PENTAX-A 645 200mm F4
FUJICHROME PROVIA 100F
ライトアップされた東京スカイツリーと暮れて行く空、その両方の明るさがそろったところを見極めて撮影しました。F16まで絞り込み20秒の露光を行っています。


初冬の木々
FUJICA GW690
EBC FUJINON 90mm F3.5
FUJICHROME PROVIA 100F
6×9という大きなフォーマットを生かし細かい描写の絵を作りたいと思い撮影しました。F22まで絞り込むことで緻密な絵を作ることができました。A3ノビのサイズで展示しましたが小枝まで描写されています。


神域
PENTAX 645
SMC PENTAX-A 645 200mm F4
Kodak E100G
いろいろと思いのある写真です。撮影場所は宮崎県の青島という海岸すぐ近くの島です。遊歩道が整備されていて歩いて渡ることが出来ます。今は観光地として有名ですが、江戸時代までは神職以外は入ることを許されなかった神域だったそうです。わたしの子供の頃の遊び場でもありました。

これは、初めて中判カメラを買って2本目のフィルムで撮影したものです。中判カメラを買ってすぐにたまたま田舎に帰る用事ができたために撮影することができました。



写真展では緻密さと鮮やかさを表現したかったのでこれらをピクトリコのホワイトフィルムという用紙にA3ノビのサイズでプリントしました。たびたび書いていることですが、この質感をWEBで表現するのは難しいと思います。


ぜひ生のプリントをご覧いただきたいと思います。


他の参加者の展示も素敵なもの、楽しいものがありました。


Facebook内で活動していた秘密結社「新宿西口クラブ」の初の公での活動となりました。次の企画の話も少しづつですが出ています。もし、よろしければその時は会場に足を運んでくださるようにお願いいたします。


0 件のコメント: